もばとMiceと移動運用
ここより有用な外部リンクっす。
-
JE5DTSさんの「移動でMice!」
- なくなっちゃったよぉ(;_;)
- Mice.exeのページ
- 工事中だよぉ(;_;)
モバイルギアと移動運用
小規模の移動であれば ログ付けは大学ノートでも十分ですが、車を使った一泊以上の移動となると やはりPCを使った方がさまざまな点で(ログソフトによる検索、CW出力、QSL発行等)有利です。普通のノートPCでは 重い、電池を食う などの欠点がありますが、その点 モバイルギア(MKシリーズ)なら
- DOS互換(ディスプレイとサウンド以外は ほぼAT互換です)
- 軽い(550g)
- タッチタイプ可能なキーボード(キーピッチ16.5mm)
- 省電力(単三アルカリ2本で30時間、NiMHなら16時間。但しRS-232Cを使用すると
1/4程度)
- 安い(for DoCoMo なら2万で買えます)
という特徴を持っており、まさに
大学ノートの様に軽く ノートPCの様に多機能
です。ちなみに JL4CVB's QSOに載っている1000以上のQSOは
全てモバイルギアとMICE.exe(工事中)というロギングソフトを使用しての交信で、パイルを捌くときなどに絶大な効果を挙げました。
但しモバイルギアはバックライトを持っていないため、夜間の運用には必ず光源が必要となります(写真右。図らずも渋味のある画像となりました(^_^;;)
TNX JE5DTS)。
左:昼のモバイルギア(JL4CVB/10005) 右:夜のモバイルギア

Miceを動かしてみよう
詳細はMiceをドキュメントを読んでということになりますが、まずは起動させてみようということで、起動に必要なバッチファイル・設定ファイル各種をアーカイブして置きます。
アーカイブの内容は以下の通りです。
- micem.bat
- mice for mg を起動させるバッチファイル。環境変数でログのある場所を定め、また初期設定ファイルをmice.cfgではなくmicemg.cfgにしています。
- micemc.bat
- micem.batに加え、CWキーイングが可能になるよう mgcom を実行させています。
- micemg.cfg
- 私が Mice for mg で使用している初期設定ファイルです。
- idou.def
- コンテストログプログラムである Mice を移動で使えるようにするためのコンテスト定義ファイルです。詳細はidou.defの項目をご覧ください。
- mpformat.cfg
- Miceのログ出力を設定するファイルです。詳細はmpformat.cfgの項目をご覧ください。
Miceと移動運用
Miceはコンテストロギングプログラムですので、移動運用で使うには
- "CQ TEST" は却下
- デュープの扱いをどうするか
- RSTは599だけじゃないぞ
- 相手の名前や運用地も書いておきたい
- 複数の移動地を巡る移動にはどうすればいいか
などの問題が付きまといます。しかし Miceの作者さんとコンテスト設定ファイル idou.def による対応を試みたJE5DTS長町さんの努力によってこれらの問題はほぼ解消されています。idou.defは設定集アーカイブの中にあります。
ただ、ここでは「局数を稼ぐ、またはパイルを浴びに行く」移動を主に指しています。のんびりラグチューと洒落込むなら Turbo HAMLOG か紙ログの方がbetterですが、Turbo HAMLOGもモバイルギア上で動きますのでご安心下さい。
idou.defを見てみよう
Miceは "*.def"という名前のコンテスト定義ファイルを読み込んで、コンテスト特有の設定 たとえば点数やマルチの計算方法を決定します。これを逆手にとって「Miceを移動運用で使えるような設定にしてしまおう」というのがidou.defの狙いです。
(1998-11-14)CWportとCWspeedの設定はコンテスト定義ファイルの記述が反映されませんので変更しました(よーするに私のミスです)。
さて、皆さんが使うにあたって変更しそうな点、および idou.def特有の点 を解説していきましょう。
- Calllist, EXTLOG, LSRLOG
- 読み込む検索ファイルを指定しています(コメントアウトされてます)。
- disdupe
- これを"deidupe = 3"とすることで、デュープを無視します。
- LOG
- QRVするバンドとそのバンドに対応した拡張子を表しています。たとえば
" LOG = 1.9 019" であれば 1.9MHzバンドを使用し、拡張子は .019 になります。QRVすると思われるバンドを書いておいてください。
- CW_F06
- F6キーによって送出される文字列定義です。これらの定義はMice全般の設定が書かれたMice*.cfgの設定より優先されますので、"CQ TEST"な文字列はここで置き換えませう。
- MPFORMAT
- Miceが起動している状態で、コールサイン入力フィールドに"FSAVE(enter)"と入力すると、ここに定義された文字列を.FRMという拡張子のついたファイルに書き出します。上のidou.defでは Turbo HAMLOG のk3フォーマットで出力されます。
全市全郡等、ナンバーからJCC/Gが判明する場合は、
MPFORMAT=""%a","%b","%z","","%B","%W","","J","","","%02y%02m%02d","%
TJ","%R","%r","%e","全市全郡 in %% %O(JCC/G# %o) %%",""\N"
とできます。私の使用している mpforamt.cfgを設定集のなかに置きます。
これより後ろの部分はコンテストログプログラムとしてのMiceと整合を取るための記述ですので、特に気にすることはないと思います。
注意:"CW_F8 = $U" という記述がありますが、これはCPUが486以上でないとうまく動作しない可能性があるため 隠しオプション扱いになっています。動作は$Rとほぼ同じですが、たとえば JL4CVB/QRPという局が呼んできたとき、"_RST"を使って
23:22 JL4CVB/QRP_559
と入力し、[Ins]キーを押し コールとRSTを送っている最中に[Space]でナンバーフィールドに飛んだとしましょう。
このとき、
- $Rを使用
- "JL4CVB/QRP 599"と送出
- $Uを使用
- RSTを反映して"JL4CVB/QRP 559"と送出
となります。
[Tab]を[Ins]+[space]と同義に扱うpowercvb2モードを使用し[space]を使わない場合も、"$U"にしてください。
Mice.cfgを見てみよう
今度はMiceの一般的な設定を記したMice.cfgを見てみます(私が使っているmicemg.cfgが設定集アーカイブの中にあります)。殆どの記述は注釈付きであまり迷わないと思いますので、重要なところだけ幾つか述べておきます。
- DATA_DIR
- 注釈をみれば意味は分かると思います。私の環境に特化していますので、必ず書き換えて下さい。意味が分からなければ取りあえず";"を先頭においてコメントアウトして下さい。
- HelpFile
- コールサイン入力フィールドで"HELP(enter)"と入力すると出てくるファイルを指定します。"HelpFile= mice.hlp"としておいても良いのですが、ここで"HelpFile = *.mem"とすると、Mice起動中に入力したメモを見ることが出来ます。
- RS_DATA
- 私の例では"RS_DATA 0 4 0x3f8 0"となってます。モバイルギアの場合はCW/PTT出力・YAN・パケットのうち どれか一つしか選べませんので注意して下さい(私の例では
CW/PTT出力を選んでいます)。
- CWPORT
- CW出力を通信ポート(COMポート)から行う場合は必ず"1"にしてください。
- CW_F06
- CW_F30までCW出力文字列を定義しています。コンテスト定義ファイルで設定できますので、ここでは無難な設定にしています。
- V_RED
- 一番最後の「画面の色の設定」から。ここを"0x0e"にしているのは、日本語表示ソフトmgdisp2.sysが赤を出してくれない(黒と同じ濃度になる)ためです。
オペレータ定義を流用して移動地を管理しよう
あう、こっちの方が数段詳しい...とおもったら消されてしまってるし...
なんらかの方法で簡単に設定できるよう考えています。こうご期待!
実際の運用に関するTips
[F5]はメモに割り当てられています。メモ画面を開いて適当に入力して下さい。FEPは起動しませんが、仮名は
[F5]→ローマ字で入力→[F5]
という手順を踏むことによって入力できます。入力されたメモは 「入力したときの時間・バンド・カーソルのある局とその番号」とともにメモファイル(拡張子.mem)に出力されます。これでさっきのHelpFile設定が生きるわけで、入力したメモを参照することが出来るという塩梅です。
SAVEコマンド(コールサイン入力フィールドで"SAVE(enter)")で出力されるテキストログ(拡張子.log)は
日付 時間 バンド毎の局番号 バンド 交信相手局 send-RST send-NR rcvd-RST rcvd-NR モード オペレーター
の順序になっています。ここで検索用ログの rcvd-NR かオペレーターの欄に 予め相手局のQRAを書いておく方法があります。そうすれば検索の際に相手のコールと同時にQRAまで判るという仕組みです。まぁこれをやりすぎると Turbo HAMLOGの作者JG1MOUさんが憂慮している「use.txtの検索結果棒読み」みたいなことになりかねないんですが。
QSLを発行しよう
MPFORMATとFSAVEコマンドでTurbo HAMLOG のk3ファイルに変換する方法を前で示しましたが、その他にもMiceの
SAVEコマンドで出力されるテキストログファイル(拡張子は
.log)からAWKという文字変換ソフトを使ってk3ファイルに変換する方法もあります。
変換用のAWKスクリプト、および使用するためのバッチファイルをLHAで圧縮して置いておきます。
また、QSL発行だけなら Word95対応のQSL印刷マクロもあるそうです。
Miceとモバイルギア
Miceは 阪大アマチュア無線部 (JA3YKC) 等で使っているコンテストログプログラムです。豊富な検索機能とネットワーク対応を売りとしており、コールサイン入力時のコマンドで大半は操作できるというインターフェイスも面白い点です。
また、Mice for MGは 15行や20行でも動作するため、25行以上でしか使えない他ロギングソフトに比べ目に優しいという大きなアドバンテージがあります。mgdisp2との併用が特にお勧めですが、mgdisp+100桁で使用するのも一興ですね。
まぁとにかく来年のField-Dayはこの装備でGo!でしょう
また MobileGearにはCOMポートしかありませんが、新しいMice(ver 1.35以降)は
COMポートからのCW/PTT出力にも対応しましたので問題ありません。MICEV.CFGの120行目あたり、CWPORT=0 となっている箇所をCWPORT=1に変更して下さい。
もちろん mgcomかmgcom1でCOMポートを使えるようにしておいて下さい。
CWキーイングケーブルの作り方は別頁に掲載しています。
386で最適化されていましたが、現在は186オプションを付けてコンパイルしているため、HP200LXでも動作すると思われます。
主頁に戻る